有り難い命をいただいて
○過去から学ぶ
明るい未来を築くためには、このようなつらくかなしいできごとも、悲惨でむごたらしい過去も、しっかりと直視することが重要なのではないかと思うのです。なぜなら、記憶を継承しながら、そこにある反省点や学ぶべきところを智慧(ちえ)に変え、後世をよりよい世界にすることができるのが、いま命をいただく私たちだからです。
今、命をいただく私は、結婚しておかげさまで3人の娘を授かり40年を過ぎました。若い時には受け入れられなかった事も意味がありました。私が親となれるように「躾」の手本を見せてもらっていたのだと、改めて気付かせてもらいました。
先月号でも、親孝行したい時には親はなしとありました。盂蘭盆会で義父の初盆を迎えます。4人の両親から受けた愛情の記憶を娘たちにも、地域にも、継承できるよう精進させてもらいます。
○大調和の心を
いっぽう日本では最初の成文法「十七条憲法」で、聖徳太子(しょうとくたいし)が第一条に掲(かか)げたのは「和(わ)を以(もっ)て貴(たっと)しと為(な)す」という有名な一説です。この「和を貴ぶ心」「大和(だいわ)の精神」は、日本人が昔から大切にしてきた心ですが、釈尊のお言葉に照らせば、これは地球に住む人間すべてに共通する願い、本願といえないでしょうか。そして、世界平和というその本願を実現に導くのは、「大調和の精神」以外にはないのです。
メディアでの情報で、世界各地での戦争、紛争のニュースを目にすると平和的解決が進まない事に心を痛めながらも、日本の平和と自分の生活の幸せになかなか感謝できず、不平不満を愚痴っていることに反省しています。
夫婦2人暮らしとなり、今一度我家を見直し「斉家」に務めたいと思います。 大調和の世界を願って家庭教育を、お伝えし続けてまいります。
ブログの担当をありがとうございました。
合掌 日野支部 Y
(太字は会長先生のご法話7月号より引用)
当月の会長先生のご法話はこちらからご覧いただけます。