令和8年佼成7月号 会長先生ご法話に寄せて

あなたに会えてよかった

○素直に縁に随って

~中略~
詩人の谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)さんは、「人と出会ったおかげで、自分と
も出会えた」といっています。人との出会いによって自分では気づかない自分の一面に
気づかされ、あるいは自分の意見に反対する人の考えを知って、それが自分を磨く砥石
(といし)になることもあるのです。人格や人間性を高めるうえでは、自分の意見に賛
成する人と反対する人が同じくらいいることが大切といわれますが、その意味でも縁に
随(したが)って素直に人と向きあうほうが人生を豊かにすると思うのです。


私は介護施設で働いています。利用者の A さんは、日常的に気に入らないことがある
と直ぐに不満をぶっつけてこられます。そのたびにこんなわがままな人とかかわりたく
ないとの思いが湧いてくるのです。でも、わがままな人と決めつけて見るのでなく良い
ところを見てみようと思って触れ合い直しました。すると「今日もお世話になりました」
と私が帰るときに声をかけてくださることに気づきました。人の一面で判断するのでな
く多面的に見ていくという大切なことを A さんから教わりました。人には笑顔で優し
く触れ合っていきます。

○亡き人とも出会い直す

~中略~
まもなく迎える盂蘭盆会(うらぼんえ)の際には、ご先祖やいまは亡き家族とも私たち
はあらためて出会い直します。往時(おうじ)を思い起こし、つくづく「あなたに会え
てよかった」と思慕(しぼ)と感謝の念を深めることでしょう。その一方で、いま命あ
る有(あ)り難(がた)さをかみしめるとき、読経供養(どきょうくよう)の三帰依文
(さんきえもん)や普回向(ふえこう)など精進(しょうじん)を誓う言葉がいつにも
増して胸に迫り、亡き方々に恥じない生き方をしようとの思いも新たにするはずです。


主任のお役をいただいたときでした。支部長さんが「主任さんのお母さんは教会で私と
出会うと娘のことよろしくお願いいたしますと、いつも挨拶されるんよ。やさしいお母
さんやなと思ったわ」とお話しくださったことを覚えています。そんな母に朝夕のご供
養で精進を誓い安心してもらえる私になります。お母さんありがとう。

合掌

東近江支部 S.Y

(太字は会長先生のご法話7月号より引用)

当月の会長先生のご法話はこちらからご覧いただけます。