「童ほどな小さき人に」
人はみな、各自、この世にただ一人の尊い存在です。そのことに気づくと、有頂天になって抱(いだ)く野心(やしん)や、他と争うことがいかに愚(おろ)かなことかわかります。同時に、自他を尊重すること、つまりみんな仲よく生きることが、人間として生まれてきたことの意義であり、その上さらに、「感謝と慈悲(じひ)の心が何よりも大事」と教えられる意味がよくわかってくるのです。
私は、この教えは単に宗教的なものではなくて生きていくという、とても単純な思いだと思います。連綿と受け継がれた命で、今の自分が生かされていると分からせて頂いて、とても尊い事だと気づかせて頂きました。生きていく中で、悲しいことや辛いことがあるのは当然で、苦手な方もおられれば、話したくないと思う方もおられると思います。そんな時に対して、その人の、少しでも良いところを見つけようとする、努力しようとする心が大切だと思います。人間の本質を学び生きるものからすると、人間の本質はほぼみな同じで、そこを自覚すべきです。その仏性を発揮させると、私たちの人生は花を咲かし、実を結ぶことになると思います。
「自分の仏性を信じることができる人は、一人の人間として尊い存在である」と教えて頂いています。自分の仏性を信じることができると、他の人の仏性も信じることができるようになります。そして、自分にもこんな良いところがあると、自分の仏性を認め、ほめていけるようになりたいです。自分にある仏性は必ず他の人にも平等にあることを自覚し、認められる私にならせて頂きたいと思います。常不軽菩薩のように、仏性礼拝行に徹せられる自分になれるよう精進させて頂きます。
合掌
甲賀支部 K.T
当月の会長先生のご法話はこちらからご覧いただけます。
