ただ「ほめる」だけ を拝読して
人を育てる基本は
私が、著作などを通じて学ばせていただく教育者のなかのお二人に共通する理念があります。それはお説教をするのが教育ではなくて、教育とは「ほめること」だという考えです。そのお一人である森信三先生は、教師が口を使うのはほめる場合だけ、とまでおっしゃっています。
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また、平澤先生は「教育とはいかに相手をほめるかの研究である」と明言され、
「なによりも大切なことは、人を生かすことである。そして、その人に喜びと勇気と希望を与えることである」とほめることの意義を述べておられます。
私は、これまで繰り返し「人を植える―思いやりの心をもった人を育てる」「未来を担う人の心をうるおし、育てる」など、人を育てる大切さをお伝えしてきました。それは人間一人ひとりの心ばえの美しさが美しい地球を護り、そこで調和し生きるすべてのものの幸せにつながるからですが、教育の専門家であり、宗教や哲学にも通じたお二人が人育ての基本となるのは「ほめること」だというのです。
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人を育てるとは仏性の自覚を促すこと、そしてほめるとは、その相手の仏性を信じることのように私は思えます。 (佼成8月号引用)
私はこのご法話を読ませていただいて自分の職場が浮かびました。
私の上司は常に謙虚で、部下がした仕事に対し「この仕事もしてくださったのですね」と頭を下げ「有り難うございます」と言ってくださいます。失敗した事があっても絶対否定して怒りません。「大丈夫ですよ」と笑顔で笑い飛ばして、修正をする事が勉強と真剣に一緒に取り組んでくださる方です。そんな上司をみている部下は、主任にいい成績結果がでるようにがんばり必死で取り組み、怒るよりほめる大切さを私自身感じています。
そして、「人を育てる基本はほめる」 自分の子育てを振り返るととてもできていたとは言えません。穴があったら入りたいくらいの思いです。長男、次男、長女を授かりましたが、25歳の若さで産んだ長男は思うようにいかない育児に腹を立て、手を出す事もありました。まさに鬼のような母でした。佼成会で子供は豆菩薩だよと教えていただいて、なんと情けない親であった事を反省しております。
今になって、「お母さんあかん親やったね」と時々子供達に謝ると、「そんなの気にしなくていいよ」と笑ってくれ「しかしよく三人も育てたね」と逆にほめてくれる私の子供達は、私より一枚上手でほめ上手な優しい子に育ってくれた事に感謝でいっぱいです。
人を育てる基本はほめることを孫の世代には間違えいように気をつけたいものです。そしていじける事のない伸び伸びした成長を楽しみにしたいです。
もちろん一番大切にしないといけない主人にも「ほめる」この部分を基本に頭に入れて、夫婦が仲良くすごしていきたいと思います。
ブログのお役を頂き、有り難うございました。
合掌(大津支部 M.T)