令和8年佼成2月号 会長先生ご法話によせて

宮沢賢治に学ぶ② 西二ツカレタ母アレバ を拝読して

地涌の菩薩のように「雨にも負けず/風にも負けず/雪にも夏の暑さにも負けぬ/丈夫な体をもち/欲はなく/決して瞋(いか)らず/いつも静かに笑っている/一日に玄米四合と/味噌と少しの野菜を食べ/あらゆることを/自分を勘定(かんじょう)に入れずに/よく見聞きしわかり/そして忘れず/野原の松の林の蔭の/小さな萱(かや)ぶきの小屋にいて/東に病気の子どもあれば/行って看病してやり/西に疲れた母あれば/行ってその稲の束(たば)を負(お)い/南に死にそうな人あれば/行ってこわがらなくてもいいといい/北に喧嘩(けんか)や訴訟があれば/つまらないからやめろといい/日照りのときは涙を流し/寒さの夏はオロオロ歩き/みんなにデクノボーと呼ばれ/ほめられもせず/苦にもされず/そういうものに/私はなりたい

~略~人の苦しみや心の痛みに思いを馳(は)せ、とにかくそこへ「行って」自分にできることをしよう――それが現実の娑婆(しゃば)世界で菩薩(ぼさつ)として生きるものの使命なのだ、という強い意志が見てとれます

私住んでいる所は高齢化が進み、ご主人、又奥さんを亡くされた方々が一人暮らしをされているお宅も増えて、又ご主人奥さんの老老介護されている方もあります。

近所の会員さんの奥さんが元気に過ごされていたのですが、90歳になられ急に体調をこわされ、87歳のご主人が奥さんのお世話や慣れない家事に戸惑い、ご飯の炊き方、ゴミ出しの仕方等、色々私に聞いてくださいます。ご主人は「縁あって一緒になった妻やから」と本当に一生懸命お世話されています。時々、大丈夫ですかと声かけさせて頂いたり、夕飯のおかずを一品届けさせて頂いたりしています。

今私ができる事で少しでも喜んで頂ける様、地域やお役で精進させて頂きます。

「よく見聞きしわかり」

自分の意見や思いをさしはまず、相手の仏性(ぶっしょう)を信じて、ただひたすら苦悩の訴えや嘆(なげ)きに耳を傾ける。それは、相手が苦しみや悩みから抜け出す出口へ向かう大切な時間であり、尊い菩薩行です。

~略~大きな視点をもちながら、人には合掌礼拝(がっしょうらいはい)の心で向きあい、やさしくあたたかく――身近で何気ない日々の実践が世界の問題につながる根底にあることを忘れず、毎日をおろそかにしないようにと賢治は教えているのです。

                   (太字は会長先生ご法話佼成2月号より引用)

 腰の手術で入院され、退院してこられた会員さんが痛みで「食欲がなく何も食べられないんです」と何回も電話をかけてきて下さいました。痛みがひどく大変な思いをされるているのだなと思い「大変ですね。毎日辛い思いをされているのですね。」と心に寄り添うようにさせて頂きました。

何回もふれ合う中でこのふれ合いで良かったかなと不安になる時は、支部長さんに教えて頂き安心をもらいながら、ふれ合いさせて頂きました。

これからも人には合掌礼拝の心で、相手の思いを充分に汲みながら、明るく、やさしくあたたかい私になれます様に精進させて頂きます。

合掌

竜王支部 O.Y

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